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卒業生の言葉


担当してきた子供たちが、このところ立て続けに内定して私の手を離れていく。
様々な課題を抱えながらそれを乗り越えて卒業していく子も多く、そういう子の旅立ちは特に感慨深い。


彼に初めて会ったのは、2年半前、彼が大学4年生になったばかりの時だった。

繊細な感覚の持ち主で、傷つきやすく、
どちらかというと文系で哲学史でも研究していそうなタイプなのに、
実は理系で、ゼミにも馴染めず悶々としているような、そんな子だった。

繊細すぎるうえにこだわりの強いところもあって、とても生きにくそうだった。

そんな彼と最初に取り組んだのは、就活を組み立てていくために必要な、基本的な生活リズム、スケジュールを作ることだった。
当時はそれさえもままならず、彼がもう1年かけて4年生をやりなおすことになったのは、神様が時間を与えてくれたのだろう。

1年ほど会わずにいたが、2度めの4年生を終えて卒業が迫った頃に再会した。
その頃はまだ、最初の出会いのときとさして変わってはいなかった。

相変わらず生きにくそうだし、そんな彼の就活スタイルは、他の多くの学生と同じでは難しいだろうと考えた。
彼のペースを尊重し、時に折れそうな心に寄り添い、時に叱咤激励し、腰を据えて向き合ってきた。

卒業して、夏になった頃だっただろうか、彼に変化を感じるようになった。
生きにくさを抱える自分自身を理解し、少しでも気持ちの振れ幅を小さくすべく行動できるようになってきた。

秋、そんな彼に出会いが訪れた。
長い長い就活が、終わる時を迎えた。

卒業の日、彼は言った。

「少し自分を知る人は、ヤル気がないんじゃないかって言う。でもあなたは自分のことをわかってくれていて、それをふまえて導いてくれた。感謝しています。」


・・・言葉の力・・・

彼がこんな風に言葉を伝えてくれただけで、それ以外は何もいらなかった。
それだけで、私は充実感を得ることも、幸せを感じることも、明日からの力にすることもできた。

言葉の力とは、なんて強い力なんだろう。
人の成長とは、なんて素晴らしいものなんだろう。

卒業生の言葉の力に感動を覚える、そんなできごとだった…。



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  1. 2013/11/26(火) 19:38:21|
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