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小説

 最近、古い小説を読み返している。

20年くらい前、村上春樹の小説が好きでよく読んでいた。

30年くらい前に書かれた彼のデビュー作をはじめ、ここ1週間の間に4作ほど読んでみた。


 彼の作品(少なくとも初期の作品)には、一貫したテーマを感じる。

それは、だいたいこんなことだと思う。

現在なら適応障害と言われるであろう“生きにくさ”を抱える人々と、
一見世の中をうまく渡っているように見えるけれど実はかなり“生きにくさ”を抱えている主人公との、
生と死をめぐる人のあり様……


 戦後の復興の中で育てられた彼の作品の主人公世代は、
やがて日本の画期的な変革を夢みて学生運動をおこした。

そんな時代にも、学生運動の波に乗れず、人知れず“生きにくさ”を感じながら、
それでも自分が存在する意味を見いだそうと、もがいていた人たちがいた…


 『死は生の対局にあるのではなく、生の一部だ』

彼は作品の中で主人公にそう言わせた。

人が生きるということについて、
心のあり方について、

学者たちが分析し論文を書く中
物語というかたちをとって深く考え、表現した人がいた。

きっと彼は、自らが生きながら、学者たちが分析するものを体感し、表現したのだろう…


そんな感覚を抱かせてくれる小説が、私は好きだ。





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  1. 2010/09/26(日) 16:11:41|
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