ルーティーン


2015年のシルバーウィークは、ラグビー日本代表の話題で盛り上がっている。
世界屈指の強豪、南アフリカに勝利したからだ。


今年1月、NHKが代表監督のエディ・ジョーンズを特集した。
エディ・ジョーンズは、“まじめで我慢強い” 日本人の特徴を生かすと同時に、
失敗から学ぶこと、自ら “考える” ことを代表選手に課してきた。

エディの言葉は、日本の多くの若者たちにも通じる言葉だった。
ちょうどこの頃、就職が内定している学生向けに講座を行なっていた私は、
講座の中でエディの言葉を引用したのを覚えている。


あれから8ヶ月、代表選手たちは練習の成果を存分に発揮し、
日本中の注目を集めている。
中でも五郎丸選手のキック前の動き、
いわゆる『ルーティーン』が取り上げられている。

『ルーティーン』は、一流と呼ばれる多くのスポーツ選手が取り入れている。
メジャーリーグのイチロー。
打席に入る前の屈伸から打席に入ってバットを構えるまでの一連の動きは、毎打席必ず同じ動きだ。
フィギュアスケートの羽生結弦。
リンクに滑り出てから演技が始まるまでの動き、氷上でのカーブの描き方から身体の軸をチェックするタイミングまで、必ず同じ動きで精神を集中させている。
そして今話題の五郎丸は、キック前の一連の動き。
これらはみな、平常心や集中力を保ち、積み上げてきた力を発揮させるための動きだ。

こんな一流の選手たちと一緒にしては畏れ多いが、
私にも私なりの『ルーティーン』がある。

朝、仕事が始まる前の動き、
昼休憩の終わり、仕事に戻る前の動き。
私にとっては、OFFからONに切り替え、集中するための儀式みたいなものだ。
気づけばもう、10年以上この動きを続けている。


プロがプロであるためには、日々の努力や積み重ねが重要なのは言うまでもない。
加えて、その力を発揮させる方法を持っていることも、
プロがプロたる所以なのだろう。

2015年のシルバーウィーク、
ラグビー日本代表の快挙に、プロとは何かを改めて考えさせられている。



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  1. 2015/09/22(火) 16:58:11|
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刑事の仕事


私はそんなに無防備でもないし、鈍感でもない。
けれどあの時は・・・・
「あっ」と思ったときにはもう、絶妙なタイミングでスッと入ってきていた。
2人は微妙な時間差を使って、一見無関係なように見せて。

最初に入ってきた白いシャツ。
シュッとしていてこの辺りでは見ないタイプだ。
見た目は怪しい感じではないが、明らかにここの住人ではない。
私はポストを確認するフリをして、見知らぬその男をやり過ごすことにした。

白いシャツがエレベータに乗るのを背中に感じながら、
間もなくオートロックの自動ドアが閉まりきることに少し安心し始めていた。

そのときだ。
今度は水色のシャツがスッと入ってきて、まるで風が吹き抜けるみたいに、
閉まりかけていたはずのエレベータに乗った。

私は何が起きたのか理解できず、口をポカンと開けたまま、
しばらく次の行動に移れないでいた。

気を取り直してエレベータの様子を伺うと、私の部屋の1階下で止まった。
それを確認してから、1階でエレベータを呼んだ。
この時には、少し冷静さを取り戻しつつ、
『あの二人は知り合いだろうか、どう考えてもそうだろう、それにしても動きが怪しすぎる、見た目は不審者っぽくないけれど、動きはどう見ても不審者だ・・・』
そんなことを考えていた。

エレベータが私の部屋の前に止まった。
いつも通り、1階のボタンを押してからエレベータを降りた。
エレベータが下に向かっていくのを見届けて、部屋の鍵を開けようとした。
そのとき・・・

下の階で降りたはずの水色のシャツが、突然非常階段の扉を開けて現れた。
急に鼓動が速くなる。身構える。どう考えたって怪しい。

水色のシャツは、
「あ、すみません、間違えました。」と言って、私の目の前でエレベータを呼んだ。
私は彼がじっと動かないのを見定めながら素早く部屋のかぎを開け、中に入ってすぐ鍵をかける。
早く行ってくれと願いながら、ドアの外の様子をうかがう。

水色はそのまま何も危害を加えることなく姿を消した。
けれど、白いシャツはどうなったのだろう・・・。
一緒に下の階で降りたはずだ。エレベータは、それ以外の階には止まらなかった。
害はなかったものの、謎は残った・・・。


後日談。刑事が調査のために訪れていたことがわかった。

後になってそう説明されれば、
あの気配を感じさせない鮮やかな現われ方や、無関係に見える2人は関係者かもしれないと感じたことや、身なりがスッキリしていたことや、不審な動きや・・・。
あれが刑事だと言われれば納得はできる。
建物の中を一通り見てまわるためなら、非常階段から部屋の前に現れたのもわかる。

だけど、刑事なんてものが身近にいるとは思わない。
可能性として、絶対的に刑事より不審者の方が身近にいる確率が高いだろう。

いやはや、あれが刑事の仕事なのか・・。
彼らは、私に不審者と間違われたあと、彼らのターゲットを確保したという。

今回のできごとで、私はまたしてもプロの仕事の一端を垣間見ることとなった。
その見事さに感心すると同時に、日頃からちょっとした変化に敏感に反応すること、アンテナを張っておくことの大切さを改めて感じた。
スマホしか見ていない生き方は、自ら危険を呼びよせる生き方だ・・・。


  1. 2015/09/21(月) 16:08:23|
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