花は咲く


羽生結弦の舞う『花は咲く』を観た。
過去から現在、そして未来の希望へと、数分間の舞いの中にドラマが展開する。

東日本大震災の復興支援のひとつとして、一被災者でもある羽生結弦が被災地への思いを込めて舞うというこのプロジェクト。

しかしそれは、被災とか復興とかの枠を超えて、
人が生きるという大きなテーマを含んだ舞いに見えた。

過去から現在、そして未来の希望へと、人生の物語は続いている。
それをただなんとなく継続させるのではなく、
何処かの段階で立ち止まって振り返り、今を知り、未来に思い馳せる・・
それが、人を大きく変化させる。大きく成長させる。

羽生結弦は、若くしてそのことをちゃんとわかっているようだった。
舞い終えたあと彼は、「羽生結弦の人生の再スタート」だと言った。



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  1. 2014/07/15(火) 01:56:14|
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あきらめずに寄り添うこと


最初、彼には考える力も気持ちもないのかと思った。
考えることを放棄しているように見えた。

虚ろな目をして頬杖をついて、
「何もわからなくなった」と言ってやってきた。
伏し目がちで、言葉少なに「わからない」と繰り返す。

私は、いつも以上に穏やかなトーンで語りかける。

いろいろな企業の選考を受けてきたがうまくいかず、自分が何をしたいのか、何をすればいいのかもわからなくなってしまったのだという。

聞けば企業の選び方も職種もバラバラなようだ。
都度、どれだけ会社や仕事について調べて臨めたのかすら、もはやわからないと。

自己理解も職業理解もできていないであろうことは明らかだ。
けれど、今の彼はそれに向き合えるのか・・・?

静かに語りかける。

自分で考えようとしなければ答えは出ない。
占いみたいに答えを出してくれるものはない。
自分で考えるために取り組んでみてほしい宿題を出すことはできるけれど、
今のあなたは、宿題に向き合う気持ちが持てるだろうか。
それが心配だと。

彼の反応が変わった。
宿題とはどんなものかと食いついてくる。

ゆっくり、少しずつ、やることとやる意味を説明していく。
彼の表情がだんだん変わっていく。
「ああ、なるほど」と納得していく様子が見える。

説明が終わるや否や、彼は「やってみます」と言った。

そして最後に、
「丁寧にありがとうございました」と、
1時間前とは別人のようなあいさつをして帰っていった。


自分なりに頑張っているつもりなのに結果が出ず、やさぐれたくもなる。
やさぐれれば人は相手にしてくれなくなる。
自分の何が悪いのかと、またやさぐれる。

そんな子でも、突き放さないで聞いてくれる人がいるとわかれば、
もう一度やりなおせる。

私たちは、どんな様子でやってくる子にも、可能性があることを忘れてはいけない。
そして、あきらめてはいけない。

彼は私に、改めてそう思わせてくれた。



  1. 2014/07/13(日) 13:33:34|
  2. カウンセラー
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初めの一歩


彼女は、心理学を勉強した先生から
「夜眠る前に、今日一日のよかったことを思い出すように」
とアドバイスを受けたという。

心理学を勉強した人らしいアドバイスだ。
けれどこれは、自己肯定できない子には難しい宿題なんだ。

私は、何も無理に「よかったこと」を思い出そうとしなくてもいいと伝える。

また今日もあんなことが嫌だったな。
だけど本当はこうしたかったんだ・・・
そんな思い出し方でいいんだと。

大事なのは、
「そうだ、本当はこうしたかったんだ」
って気づくこと。

そして、それに気づいた自分を、
「よく気づいたね」
って褒めてあげること。

それがよかったことかどうかなんてどっちでもいい。
今日一日の自分を思い出し、認めていくこと。
ひとつずつでいいから、それを積み上げていくこと。

彼女にとって、そうやって自己肯定できるようになることが、就活の初めの一歩だ。


  1. 2014/07/06(日) 13:58:47|
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