言葉

『せざるを得ない』という言葉があります。

直訳するなら、『しないことをできない』
つまり、
『仕方なく、そうしないわけにはいかない』
という意味です。

この言葉、
『せ-ざる-を-得-ない』という構成になっています。

あえて1ヶ所区切って発音するなら、
『せざるを、得ない』になります。

ところが悲しいことに、この言葉…
『せざる、おえない』と発音されることが多いのです。

『やむを得ない』という言葉も同じです。

『やむ、おえない』と言う人がいます。

老いも若きも関係なく、こんな発音をする人は多いと感じます。

こう発音する人たちは、この言葉をどう捉えているのでしょうか…。


日頃からそんなことを考えているのですが、
今日、ある記事の中に衝撃的な発見をしてしまいました…

それは、学生の就活を支援する組織の代表が書いたものでした。

記事なので、発音上のあいまいさが入る余地はありません。

ご丁寧に、
『せざるおえない』
と明記されていたのです…


驚きました。

確かに、若者のみならずいい歳をした社会人までもがそのような言い方をすることに、広く疑問を感じていました…

けれどよりによって、これから社会に羽ばたく子どもたちを指南する人間がこんな書き方をするなんて…。


以前、大学入試の結果について、国語力の低迷に疑問を投げかけたことがありました。

そして、今の若者たちを生み出したのは私たち大人だということも常々考えてきました。

…それにしても、今日この現実を目にして…

改めて“怖い”と感じるとともに、

例え限られた人数であっても、自分が関わることで、僅かでも何かの役にたちたいと…

そう強く思うのでした…。




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  1. 2013/04/20(土) 19:24:35|
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出会い

村上春樹の新刊が話題を呼んでいます。

デビュー作から読んでいる私としても、早々に手に入れないわけにはいきません

まだ少ししか読み進めていないのですが、そのわずかな間に“出会い”とか“タイミング”とかについて考えさせられ、驚かされることになりました。


本を購入する直前、『心の傷』について考えさせられる出来事があったばかりです。

本人さえもう忘れたと思っていたことが、ふとしたことで表面化する…

忘れようとすることでは、傷は癒えない…


村上春樹の新刊は、
まるで今このタイミングで私がどんな体験をしているかを知っていたかのように、

『忘れようとしても閉じこめようとしても、そのことがもたらした歴史を消すことはできない。
それはあなたという存在を殺すのと同じだから。』

といっているのです…。


このタイミングで、この文章に出会うということ…。

偶然ではないのでしょう。

小説がこのあとどんな展開を見せるのかはわからないけれど、
この新しい一冊もまた、印象的な出会いになりました。




  1. 2013/04/13(土) 11:13:30|
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心の傷

実家が東日本大震災の被害を受け、今も神奈川で就活を続ける学生がいます。

あの日彼女は既にこちらにいて、浪江の実態は知りませんでした。

それでも就活の過程で自身について考える中、故郷の惨事を思い涙することもありました。

自分自身のことと仕事のこととに深く向き合いながら時が過ぎ、少しずつ傷も癒えていると思っていました。
私も、彼女自身も。


心の傷が思いのほか深いと悟ったのは、ある海縁の企業へ応募しようと決めたあとのことでした。

一度は決めたものの、それから毎晩眠れないと、相談に来たのです。

海を渡るその企業への地図と、故郷の光景が重なって怖いのだと…。


あの出来事は、今なおこれほどまでに人々に傷を残している…。


思えば私もある事故のあと、10年以上も同じ夢にうなされ続けたっけ…。


彼女の未来に幸あることを願うとともに、
改めて、私にできることについて考えさせられる出来事でした…。




  1. 2013/04/12(金) 08:52:52|
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2013年度がスタートしました。

個人的にはさして代わりばえしない4月1日という1日。

けれどこの日は、昨年度関わってきた多くの学生たちが入社式を迎えた、晴れの日です…。

そう思うと、なんとも感慨深い1日なのです…。


日中は助けを求めて訪れる子どもたちで息つく暇もなく、
もの思う間もないままに過ぎ…

帰宅してテレビをつけるとあちこちで入社式の様子が映し出されていました。

それを見て初めて、この日の意味深さに気づきます…。


喜びと緊張の中でこの日を迎えたであろうたくさんの顔を思い出しながら、

私はまた新たに、“今このとき”に全力で向き合おうと誓うのです。




  1. 2013/04/02(火) 14:39:30|
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