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ある日のこと


先日、勉強会のために関内駅に降りた。
ホームでは、横浜ベイスターズの応援歌が流れていた。
朝からなんだか気分がよくなった。
そして、普段利用する私鉄の駅に発車メロディがないことに、改めて気づく。

その日の勉強会では、LGBTについての講話があった。
当事者であり、教育者でもある方から話を聞いた。
LGBTについて知ってもらい、生きやすい社会を実現するために、
普及啓発活動に取り組んでいる方だ。
「伝えたい」、「知ってほしい」、そんな想いが直球で届く話だった。

私の仕事は、様々な苦しさや課題を抱える学生たちと向き合い、
ひとりひとりの個性を尊重しながら、社会で生きていくヒントを共に探していくことだ。
今回の話は、そんな私のあるべき姿と同じだと思った。
あまりにもまっすぐに、力強く伝わってくるメッセージに、感動を抑えられなかった。
こんな風に『想い』を持って、一所懸命に活動される方々がいると知ったことは、
自分の在り方を顧みるにあたって、大きな励みになった。

一般論的な枠組みにこだわらず、光る個性を持った様々な価値観を受け入れ、
必要ならハード面の整備も進めて、共に生きる方法を探していかなければいけない。
大企業が形式的に整備するだけでなく、中小企業が実際的に対応するようにならなければ、
当事者の働く場の充実にはならないだろう。
そしてまた、それが実現されなければ、日本の労働力確保に関わる課題も続くだろう。

ある分野の最前線で活動していても、
時に違う視点から見つめてみることで、
改めて考えたり、気づいたり、意識したりすることができる。
そうして、なんだかいい気分になれたり、感動できたりする。

明日からの自分に力をくれる、
思いがけない、いい1日だった。



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  1. 2017/07/23(日) 20:59:48|
  2. 生き方
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心の旅


今回の旅は、長時間移動の多い旅だった。
北海道新幹線の4時間に始まり、
松前への高速バス3時間、
札幌への移動は列車で4時間。

日常から離れてのんびり今の自分を確認するには、
ちょうどいい行程だった。

どういうわけか、今回私が移動中の友に選んだのは、
心の病と親子関係について精神科医が書いた本だった。

そしてまたどういうわけか、
行く先々で出会う人たちは、東京や神奈川に長く暮らした人だった。
東京オリンピックのとき、まさに東京にいたというじいちゃん。
夫は元自衛官で横須賀にいたというおしゃべり好きのおばちゃん。

久しぶりに会った旧友とはすっかり夜も更けるまで話し込み、
人の生き方や価値観について語り合った。

旅先という非日常にいながら、自分の生活圏を想起させる人や事に触れる。
そんな旅だったからこそ、『再確認』にはうってつけだったのだろう。

まもなくこの北の大地を経つ。
それまでもう少し時間があるからと、
街を見渡せる高いところでくつろいでいる。

ここから眺める街の日常は、とても穏やかだ。
私の日常と比べると、圧倒的に人が少なく、喧騒がなく、
行き交う人の足どりもゆるやかだ。

毎回、旅に出るたびに思う。
この時間が、この空間が、今、必要だったんだと。



  1. 2017/06/21(水) 15:57:42|
  2. 生き方
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松前へ


久しぶりの北海道。
今回の旅は、いつもとはまた違う趣。

旅の始まりは、新幹線だった。
飛行機なら1時間程度の距離を、
早起きして初めての北海道新幹線に乗りこみ、
のんびり4時間をかけて函館に入った。

海を渡るのはトンネルの中だと言ってしまえばそれまでのこと。
30年以上も前に青函連絡船で渡った、
あの海の中を新幹線で走っていると想像するのはおもしろい。

勝手のわかる函館の街ではのんびり過ごし、
2日めは長距離バスに乗る。
目指すは松前城。

函館まで来ていても、そこから車で2時間半はかかる松前へは、
そのためだけに1日費やす覚悟を決めないとなかなか行けない。

途中に寄った木古内駅は、思いのほか大きくてきれいなところだった。
これも新幹線開通の恩恵だろうか。
帰りには、あの木古内駅でバスから電車に乗り換える。
たっぷり時間があるから、道の駅でゆっくりしよう。

バスは海沿いを離れて、山と田んぼに囲まれた道を走る。
目的地までは、あと1時間ほどだ。



  1. 2017/06/19(月) 12:40:14|
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博士の愛した数式


ある学生が好きだというその本を、私も読んでみようと思った。

それは、とても純粋で素朴な愛情と、静かなやさしい美しさを感じる作品だった。

ただそこにある数字にも意味があること。
その意味を大切に扱い、慈しみ、称賛すること。
私が学生たちに対してやろうとしていることと、よく似ている。

そこに大事なものがあることに気づき、自覚することが大切なことなのだ。
私の仕事は、その気づきを促すこと。
自覚を促し、応用の可能性を共に探ることだ。

主人公は、博士の問いかけや数字を大切に扱う様を通して、
いろいろな気づきを得ていく。

作品全体に流れる空気は素朴で静かでやさしいけれど、その中に時折頑固さが現れる。
そんなところが、この本を好きだと言った学生によく似ている。

博士は、『考える』ことを大切にした。
「今、ここにあること」に真剣に向き合い、
自分の頭で考えて導き出したなら、
それが数学的に正しくなくても、博士は賞賛した。
何かを導き出したプロセスに目を留め、その真摯さを、美しさを讃えた。

博士のような素朴さや温かさで、
学生たちの気づきを促し、『考える』ことを促していこう。



  1. 2017/05/03(水) 16:46:53|
  2. 生き方
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走り出せ


毎年この時期は、動き出しの遅かった学生たちも次々に就職先が決まっていく。
入社までのほんのつかの間、ホッとする時間だろう。

新しい世界へのスタートラインはもうすぐそこだ。
走り出せ。希望を持って。

そして、来年卒業する学生たちも就職活動を開始した。
走り出せ。挑戦のときに。

厩務員を目指していくつかのファームを体験した彼女も、
みごとに第一志望のファームへの入社を決めた。

これからいろんなできごとが彼らを待つだろう。
うまくいかないことも、苦しいことも、時にうれしいことも。

どんなできごとにも『一所懸命』に向き合い、
『今できること』に全力を注いでほしい。
『今、どうすればよいか』を真剣に考えてほしい。
それを積み上げていくことが、成長につながるから。

生まれたての仔馬が、あんなにも華奢な脚で、自力で立ち上がるように。
社会人1年生の若者たちも、『自ら』行動を起こしてほしい。

立ち上がった仔馬が親のあとを追って走ることを覚えるように。
先輩たちの姿を見て、自分が何をしたらいいか、どうしたらいいかを考えてほしい。

人との関わりの中で、競走馬として走ることを覚えるように。
多くの人と関わりながら刺激を受け、変化していくことを恐れないでほしい。
変化することは、成長するってことだから。

競走馬がいくつものレースを経験して得意な距離やコースを見極めていくように、
多くの体験を通して自分の得意な仕事ややりかたを身につけていけばいい。
その成長を願い、祈り、喜ぶ人が必ずいるから。

走り出せ。颯爽と。



  1. 2017/03/04(土) 17:06:14|
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